2023年6月25日日曜日

太田記念美術館「ポール・ジャクレー」12

これを見ているうちに、今年の鹿島美術財団優秀賞を受賞した江戸東京博物館・春木晶子さんの「蠣崎波響筆《夷酋列像》の研究」が思い出されてきました。先日その発表が行なわれたとき、コメンテーターの役をやらせてもらったので、蠣崎波響筆《夷酋列像》のイメージが脳裏にはっきりと残っていたからです。僕のみるところ、アイヌに対する眼差しがかなり異なっているようです。両者を比較してみるのも、きっとおもしろいことでしょう。

「アイヌの古老、北海道近文ちかぶみ」に象徴されるように、ジャクレーはもっぱら人間に興味があったようです。しかし、同じ手法で風景版画にチャレンジすれば、これまたすばらしい作品が生まれたにちがいないと思いつつ、僕は会場を巡っていました。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣12

      上奏文を宮殿の 天子へ 朝 あした に 奉りゃ     夕べに遠路も八千里 ある潮州 ちょうしゅう へ流された     聖天子のため悪弊を 取り除こうとしただけで     老いさらばえたこの身ゆえ 長生きしたい ―― とは露も……     秦嶺 しんれい 山脈 雲の中...