これを見ているうちに、今年の鹿島美術財団優秀賞を受賞した江戸東京博物館・春木晶子さんの「蠣崎波響筆《夷酋列像》の研究」が思い出されてきました。先日その発表が行なわれたとき、コメンテーターの役をやらせてもらったので、蠣崎波響筆《夷酋列像》のイメージが脳裏にはっきりと残っていたからです。僕のみるところ、アイヌに対する眼差しがかなり異なっているようです。両者を比較してみるのも、きっとおもしろいことでしょう。
「アイヌの古老、北海道近文ちかぶみ」に象徴されるように、ジャクレーはもっぱら人間に興味があったようです。しかし、同じ手法で風景版画にチャレンジすれば、これまたすばらしい作品が生まれたにちがいないと思いつつ、僕は会場を巡っていました。
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