さらに加えたい「僕の一点」があります。それはカタログ表紙になっている黒田清輝の「裸体婦人像」です。カタログ表紙の裸体婦人は、紫色の帯紙――いわゆるコシマキで下半身が隠されています。そこに「腰巻事件かくありき!!」と、白抜きで大書されています。
「今度はとうとう幕を張られました。(中略)最も困難で最も巧拙の分るる所の腰部の関節に力を用いたつもりであるが、其の肝腎な所へ幕を張られた訳だ」という黒田清輝の言葉も、その下に引用されています。
詳細はこれまたカタログの「コラム④ 裸体画論争と黒田清輝」をご覧いただくことにしましょう。
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