山市晴嵐(呉志淳「題小山水景二首 其一」)
どこへ行くのか渡し舟 誰かが堤で訊いている
仲春 二月 かの渭城いじょう 東湖の柳は芽吹きたり
老人 独りそんな絵を 異郷でながめていたところ
旅立つ友へ餞はなむけに 贈った柳を思い出す
大雅は詩人の名を「呉忠淳」と書いていますが、これは明の詩人である「呉志淳」が正しいのです。かつて鄭麗芸さんの著書によって教えられましたが、もちろん「中華詩詞網」でも正しく出てきました。
本邦初の辞典がここに誕生したんです。しかも日本語のあとに、すぐれた英訳がついているから便利です。便利なだけじゃ~ありません。日本語と英語における視覚文化へのアプローチが意外に異なっていることが浮彫りになり、おのずとわが国視覚文化の特質といった問題へ導かれることになります。この質...
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