みずから「江南第一風流才子」と誇らしく名乗った唐寅ですから、お酒が嫌いなはずはありません。あるいは僕と同じで、「酒は文化だ。したがって文人の俺は飲まねばならない」と思って無理して飲んでいたのかな(笑)
お酒といえば李白ですね。唐寅の「酒を把りて月に対する歌」は、李白の名吟「月下独酌」をモチーフにして詠んでいます。この天才詩人を心から尊敬しつつも、時代を超えてお酒によって結ばれた友のごとくに詠んだユーモアが、江南第一風流才子の明るい人柄をよく感じさせてくれます。
それは山本勉さんの愛猫ルリちゃんに戯訳をささげた、「猫を責む」のユーモアにも通じているようです。
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