酒を把りて月に対する歌
李白生れる以前から もともと月は存在し
単に李白が下にいて 吟じただけだ かの名詩
今や李白はもうすでに 仙人と化し冥界へ……
蒼穹にある月だけが 何度も満ち欠け繰り返す
今なお李白の名吟を 暗唱している現代人
十五夜迎えりゃ月もまた 李白の時代とおんなじだ
俺は李白を学びつつ 輝く明月 眺めてる
だけども月は李白など 認知しているはずがない
2010 年、小林忠さんが館長をつとめる千葉市美術館で、館長みずから企画し開催した「田中一村 新たなる全貌」展が開かれました。僕にとって一村との初対面でした。その四半世紀ほど前、 NHK 教育テレビ「日曜美術館」で「黒潮の画家――異端の画家・田中一村」が放映され、私たちは初めて一...
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