2022年4月20日水曜日

山種美術館「上村松園・松篁」5


私の制作うち「母性」を扱ったものがかなりあるが、どれもこれも、母への追から描た ものばかりである母が亡くなってからは、私は部に母の写真をかかげているが、私も息子の松篁も、旅行にゆくとき、帰って来ときには、必ずその写真下へ行って挨拶をすることにしている

「お母さん行って参ります」 「お母さん帰って参りました 

文展に出品する絵でも、その他の出品画でも必ず家を運び出す前には、母の写真の

前に置くのである

「お母さん。こんどはこんな絵が出来ました。――どうでしょうか」 ――とず母にみせてから、外へ出すのである。 私は一生、私の絵を母にみて頂きたいと思っている。 

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根津美術館「唐絵」6

また島田先生は、「題辞、題詩が単に画図をみた印象、感想を述べるだけでなく、画図の主題と密接な関連があって、 画図の十分な理解のためにはその詩文の解釈が欠かせないとか、題跋の加わることが予期されるというような条件をおくことが必要であろう」と指摘しています。 さらに島田先生は、詩画軸...