2022年3月30日水曜日

月岡芳年「大日本名将鑑」9

 

日本画と西洋画ともに歴史画が大流行するのは、実のところ、明治20年代に入ってからのことです。それは西欧化に対する反省が沸き起こってくる時期でもありました。これに10年ほど先駆けて、芳年が「大日本名将鑑」を描いた事実にも、とても重要な意味があるように感じられます。

芳年が持ち前の鋭敏な感覚で、歴史画の流行を予見したのでしょうか? まったくなかったとは言えませんが、浮世絵の伝統をより一層重視すべきでしょう。浮世絵にはこのような歴史画シリーズがたくさんあったからです。

何より、師の国芳に「通俗水滸伝豪傑百八人之壱個」という傑作がありました。「武者絵の国芳」としてブレークする契機となった揃い物です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣9

      「 春道列樹 はるみちのつらき × 李白」は 対自然 驚愕ペアです。列樹は 平安前期の公家歌人、「百人一首」に採られる「山 川 やまがわ に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬもみぢなりけり」が代表歌です。「詩哥写真鏡」 の <春道のつらき>もこの和歌に よると言われ...