蒲[がま]ならば なれるものなら蒲蓆[がまむしろ]……
ほっそりとしたうつし身に 秋 三月[みつき]の間 敷かれたい
でも残念!! 寒くなったら虎皮に
代えられ一年経たなけりゃ そなたの御用にあずかれぬ
絹布なら なれるものなら履[くつ]となり
そなたの御足[みあし]にまといつき 一緒に歩き回りたい
でも残念!! 夜は履脱ぎお休みに……
寝台のそばむなしくも 棄てておかれる一晩中
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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