蒲[がま]ならば なれるものなら蒲蓆[がまむしろ]……
ほっそりとしたうつし身に 秋 三月[みつき]の間 敷かれたい
でも残念!! 寒くなったら虎皮に
代えられ一年経たなけりゃ そなたの御用にあずかれぬ
絹布なら なれるものなら履[くつ]となり
そなたの御足[みあし]にまといつき 一緒に歩き回りたい
でも残念!! 夜は履脱ぎお休みに……
寝台のそばむなしくも 棄てておかれる一晩中
荻生徂徠「楽寿君侯の早春の高作 落梅花を賦す に 和し奉る」 花咲く梅の古き木の 東の宴席 曲水に 浮かぶ杯 美酒たたえ たけなわの春 映したり 風に花びらヒラヒラと 散るさまにふと興 覚 ゆ 一体いずこの笛の音に 誘われ飛んでゆくのやら
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