2021年8月13日金曜日

サントリー美術館「ざわつく日本美術」7

 裳裾[もすそ]なら なれるものなら帯になり

 そなたのかぼそくたおやかな 腰のあたりを締めたいな

 でも残念!! 寒暖・気温が変化すりゃ  

 着てたの脱いで新しい 裳裾に着替えられるから

 *ここでの「裳裾」とは、裳(下半身につける長いスカート状の衣服・したばかま)の意味で、一般によく用いられる裳の裾の意味ではありません。もうお分かりになったでしょう。西川祐信はこの第2段からインスピレーションを得たのです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「物、ものを呼ぶ」19

  もっともヤバイ !! と思ったのは、右隻の浅草寺参道あたりに描かれる三十三間堂の建築年代です。完成したのは寛永 20 年( 1643 )、家光の命を受けて 4 月に射初めの儀式が執り行われたというのです。 となると、この「江戸名所図屏風」が制作されたのは、寛永 20 年以...