徐寅「新月」
雲居の際[きわ]にあでやかに 出たかと思うとまた隠れ
腸 断つ思いで美しき 女[おみな]が西を拝んでる
姮娥[こうが]一人が眉墨[まゆずみ]を 先ず掃くことを許されて
三人もいる織姫の 曇った鏡は磨かれず
玉のすだれが吊り鉤[かぎ]で 靄[もや]暗いなか掛けてあり
青い大空 白龍が 鋭い爪あと残してる
あと十五日待ってれば 円[まる]く明るい満月が
龍と天下を照らすだろう 黄砂で空が暗くても……
今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...
0 件のコメント:
コメントを投稿