徐寅「茘枝」
日々吹く初夏の薫る風 毒気の空気を蹴散らせば
最初に実る南[みんなみ]の 庭の珍果はライチの実
月のカラスがついばめば したたる果汁は甘美にて
豪華な器に溝貝[どぶがい]の 殻のごとくにテンコ盛り
成都じゃ言ってる「二日酔い 一番効くのはライチだぜ」
もっぱら天の宮殿じゃ 神仙たちへのプレゼント
だれも自分の鮮血を 抜き取ることなどしないのに
そで染め上げた薄絹の ごとく鮮やか!! 殻はみな
今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...
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