2021年7月28日水曜日

徐寅・夏の詩5

 

 徐寅が奥さんとラブラブだったことは最初に書いたとおりですが、その奥さんに捧げた七言律詩が唐末五代にあることも驚きです。『詩経』<国風>ならいざ知らず……。その注記によると、奥さんのアザナが「月君」で、姓が「月」じゃ~なかったようですが……。

徐寅「月君に贈る」

  池からやって来て心 もってるみたいなハスの花

  過去・今・未来の俗界の 一時に醒める馬鹿な夢

  彼女は神様くださった 尊い尊勝陀羅尼経

  彼女は釈迦牟尼くださった 貴い金剛般若経

  行ない立派で読書好き 女性の道をよく守る

  銀の屏風に顔[かんばせ]を 描けばきっと素晴らしい

  機[はた]織りだってお手のもの 白魚みたいな指先で……

  織姫星[おりひめぼし]が部屋のなか 光を放っているようだ


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