先の館長講演は「出会い旅立ち別れの情――日中絵画の流れから――」と題しましたが、そのとき取り上げた優品に、わが静嘉堂文庫美術館が所蔵する中山高陽筆「渓山清興図」があります。自作自賛の七言絶句がとても素晴らしい――とくに酒仙館長にとっては(笑) またまた戯訳で紹介することにしましょう。
破れた窓にボロ机 もの寂しいなぁ!!我が書斎
眠りから覚めチョットだけ 描いてみたのさ山水を
乱れた筆ゆえ他の人が 一顧せずとも構わない
しかし一杯やってから 見れば興趣もぐっと増す
荻生徂徠「楽寿君侯の早春の高作 落梅花を賦す に 和し奉る」 花咲く梅の古き木の 東の宴席 曲水に 浮かぶ杯 美酒たたえ たけなわの春 映したり 風に花びらヒラヒラと 散るさまにふと興 覚 ゆ 一体いずこの笛の音に 誘われ飛んでゆくのやら
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