先の館長講演は「出会い旅立ち別れの情――日中絵画の流れから――」と題しましたが、そのとき取り上げた優品に、わが静嘉堂文庫美術館が所蔵する中山高陽筆「渓山清興図」があります。自作自賛の七言絶句がとても素晴らしい――とくに酒仙館長にとっては(笑) またまた戯訳で紹介することにしましょう。
破れた窓にボロ机 もの寂しいなぁ!!我が書斎
眠りから覚めチョットだけ 描いてみたのさ山水を
乱れた筆ゆえ他の人が 一顧せずとも構わない
しかし一杯やってから 見れば興趣もぐっと増す
本邦初の辞典がここに誕生したんです。しかも日本語のあとに、すぐれた英訳がついているから便利です。便利なだけじゃ~ありません。日本語と英語における視覚文化へのアプローチが意外に異なっていることが浮彫りになり、おのずとわが国視覚文化の特質といった問題へ導かれることになります。この質...
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