中唐・殷尭藩「端午の日」
若い時にはお節句で 華やぐ気分になったけど
歳とりゃ深い感慨が 生ずることを誰が知る
ヨモギの人形 門口に 飾る習慣 無視しつつ
菖蒲酒[しょうぶざけ]飲み世の平和 語り合いたいじっくりと
左右の鬢[びん]は白くなり 日ごと日ごとに目立ちだす
錦手[にしきで]みたいなザクロだけ 毎年おなじに実るけど……
千年からみりゃ人生は 賢者も愚者も一瞬で
人はほとんど忘れられ 名を残すのはわずかだけ
最後に、山種美術館「桜 さくら SAKURA 2025 美術館でお花見!」展のチラシに刷られたコピーを紹介することにしましょう。そこにある「はらはらと散っていく儚 はかな さ」は、新渡戸稲造にならって言えば薔薇に欠けている美しさです。 暖かな陽光がさし始める春。草花が芽...
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