2021年1月1日金曜日

謹賀新年2021 1

 

 明けましておめでとうございます。去年はあまりよい年ではありませんでしたが、今年はその分を取り返す年、いや、取り返して余りあるリベンジの年にしたいですね!! 

去年は服部南郭、一昨年は王安石の春をことほぐ詩をもって「饒舌館長」を始めたような気がしますが、今年は愛してやまない李賀の一首「河南府詩 十二月楽辞 并びに閏月」の「正月」をもってスタートすることにしましょう。真面目な王安石や南郭に比べると、ちょっとセクシーですが……。これはいつもの七五調ではなく、5/7/5/7/7に読んでくださいね。

高殿に登って春を迎えれば 柳は黄緑「きみどり」時間は緩慢

ごく淡い靄が野原に立ち込めて 垂枝短く寒風にそよぐ

美しきベッドに横たう玉の肌 暁明けるも瞼[まぶた]は開かず

若すぎて折るに忍びず大路の柳 五月に菖蒲と葺けるだろうか?

*今年のマイ年賀状は、一昨年、東京ステーションギャラリーで拝見し、深く心に残った「メスキータ」展の「二頭の牛」からパクったものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

國華清話会2025年秋季特別鑑賞会3

   「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...