2020年12月23日水曜日

黎明アートルーム「峨嵋露頂図巻」1

 

東京黎明アートルーム「峨嵋露頂図巻 鍋島と景徳鎮の小さな五彩 美しさを追い求めて」<1225日まで>

 饒舌館長が愛してやまない与謝蕪村の傑作「峨嵋露頂図巻」が、東中野の東京黎明アートルームで公開中です。あと残り数日、蕪村ファンはお急ぎあれ!! いや、江戸絵画ファンは、いや、美術ファンはお急ぎあれ!! 2008年、MIHO MUSEUMで開かれた「与謝蕪村 翔けめぐる創意」――僕もチョットだけお手伝いしましたが、この特別展で拝見してからもう12年も経ってしまったんですね。

もちろんその時も深く心を動かされましたが、今回出陳されている蕪村画はこれ一点、ほかに浮気することなく、静かな部屋でただ一人、この蕪村の傑作を独占したことでした。いま俺は何ものにも変え難い満たされた時空のなかにいるんだ!! といった思いが全身を翔けめぐりました。人生で蕪村に出会えた幸運を、誰ということなく感謝せずにはいられませんでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

鎌倉国宝館「扇影衣香」9

  先日、 鏑木清方記念美術館の「あの人に会える! 清方の代表作<築地明石町>三部作」展で井手誠之輔 さん にお会いしたことをアップしました。その井手さんが、この「扇影衣香」展カタログに、「総論 絵から見た鎌倉の美術と東アジア世界――人と仏――」という巻頭論文を寄稿しています。 ...