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2020年12月22日火曜日

アーティゾン美術館「琳派と印象派」6

西欧人の言説を引用することに、権威主義的傾向がまったくなかったわけではないでしょう。しかし、西欧人が新たに発見したといっても過言ではない真の芸術性を明らかにするため、西欧人の言説を引用することこそ、西欧化を推進する日本人に対して、もっとも真摯にして厳密な態度であり、また説得力を高めることにもなったはずです。

日本人に「アチラデハ」思考があることは確かですが、近代日本人の西欧に対する眼差しを、すべてそれだと決め付けることは、あまりに一面的だと思います。近代以前における中国への眼差しについても、同じことが言えるのではないでしょうか? 中国文化に対する尊敬や憧憬の念があったればこそ、あのように中国の言説や文学を引用したのでしょう。けっして権威主義や、衒学趣味などではなかったと思います。

 

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