2020年12月13日日曜日

小川敦生『美術の経済』3

 


とはいっても、やはり腰巻にある「落書きのような『作品』がなぜ何億円もするのか?」といった点に、饒舌館長の興味は収斂していきます(笑) 

小川さんは、20151111日、ニューヨークで開かれたサザビーズの美術オークションで、サイ・トゥオンブリーの作品「無題」が約7050万ドル、当時の為替レートで約87億円という高値で落札されたことから、「はじめに――美術は経済なしで語れない」を書き起こしています。

このニュースは饒舌館長の記憶にも残っていますが、この時はじめてサイ・トゥオンブリーなる画家の名前を知ったのでした。その「無題」なる作品について、小川さんのディスクリプションを紹介しておきましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

國華清話会2025年秋季特別鑑賞会3

   「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...