とはいっても、やはり腰巻にある「落書きのような『作品』がなぜ何億円もするのか?」といった点に、饒舌館長の興味は収斂していきます(笑)
小川さんは、2015年11月11日、ニューヨークで開かれたサザビーズの美術オークションで、サイ・トゥオンブリーの作品「無題」が約7050万ドル、当時の為替レートで約87億円という高値で落札されたことから、「はじめに――美術は経済なしで語れない」を書き起こしています。
このニュースは饒舌館長の記憶にも残っていますが、この時はじめてサイ・トゥオンブリーなる画家の名前を知ったのでした。その「無題」なる作品について、小川さんのディスクリプションを紹介しておきましょう。
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