秋懐 二首 その2
旅の宿りの我が住まい 秋風吹けばなお侘[わび]し
都の西北 夕景色 日に日に寂しくなってゆく
放蕩無頼の阮籍[げんせき]が おぼれた酒なら分かるけど
晩年 書物を著わした 虞卿[ぐけい]の真似などするもんか
見渡す限りの大自然 枯れゆく草木[くさき]を悲しんで
身の置きどころなき天地 うらやましいのは漁夫木こり
我が人生は順調に 進んだためしがまるでなく
故郷の田舎に隠居した 淵明みたいな詩もできず
「僕の一点」は吉澤雪庵の「寒山拾得図」ですね。大きな絹本の掛幅 画 です。 右側の拾得 は岩を硯にして墨を摺り、左側の寒山は筆を右手に持って岸壁に文字を書こうとしています。拾得の後には、チョット羅漢のように見える豊干禅師が座って寒山の方を見ています。これを見てすぐ思い出すの...
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