2020年10月12日月曜日

葛飾北斎『万物絵本大全図』大英博物館蔵1

葛飾北斎『万物絵本大全図』版下絵を大英博物館が新しくコレクションに加える

 10月2日『朝日新聞』夕刊に「北斎の未公開作が物語る江戸市民の海外への関心 版画の元画103点 多くは中華や天竺の万物が題材」という記事が載りました。しかも文化欄じゃ~なく、第1面トップですよ。よっぽどニュースがなかったのかな() 

第一報は9月4日、前日に大英博物館が発表したという簡単な記事が出たのに続き、その詳細を伝える記事でした。大英博物館が、フランスで見つかった北斎の版下絵103点を新たに収蔵したのです。

もともとは日本美術の収集家として有名なフランスの宝石商アンリ・ベベールが所有していましたが、戦後の1948年、パリで競売に掛けられたあとは、フランスの個人コレクターが秘蔵してきたそうです。昨年再発見され、美術ファンドの支援を受けた大英博物館がオークションで落札ーー日本円にして約3700万円でした。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...