2020年10月4日日曜日

五木寛之『大河の一滴』10

科学は常に両刃[もろば]の剣[つるぎ]である。医学や技術の進歩によって救われた命と、それによって失われた命と、はたしてどちらが多いか。私は五分五分だと感じている。医学が作りだす病気もまた少なくないのである。

 そんなバカな、近代医学のメリットがデメリットより多いのは明らかだし、五木さんのような考え方が、スティーブ・ジョブスを死に追いやった代替医療や、似非療法を生み出す温床になるのだ――と思って反論を加えようとすると、すぐに不可能であることに気づかされます。これに続けて五木寛之さんは、チャンとつぎのように述べているからです。

そのことを統計的に証明せよ、と言われても、私にはそれをする気はない。統計や数学もまた現代の大きな病のひとつだと感じるからだ。

 

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