諸国行脚する山伏一行。奥州の安達が原(現在の福島県二本松市)で行き暮れ、女の住む荒野の一軒家に宿を借ります。山伏のために、この世の無常を嘆きつつ糸車を廻してみせる女。夜も更け、薪を取りに行く間、自分の寝屋を覗かないようにと言われた山伏たちですが、従者が我慢できずにこっそり覗くと、そこには屍の山が! 慌てて逃げ出す山伏たち。その後を女が鬼と化して襲いかかりますが、山伏に祈り伏せられて闇に消えていくのでした。
下川裕治『シニアになって、ひとり旅』(朝日文庫 2024 年) 大好きな旅行作家――下川裕治さん。デビュー作にして名著のほまれ高き『 12 万円で世界を歩く』以来のファンとして、何回かオマージュを捧げたことがあるように思います。 1 年前に出た『シニアになって、ひとり旅』...
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