しかし筋だけではチョット心残りです。とても美しい「上ゲ歌」も、『謡曲集』(新潮日本古典集成)から掲げておきましょう。もちろん謡曲ですから七五調、マイ漢詩戯訳と同じです――なんていったら、またまたヤジが飛んできそうですね(笑)
異草[ことくさ]も交じる茅筵[かやむしろ] うたてや今宵敷きなまし しひても宿をかりごろも 片敷く袖の露深き 草の庵のせはしなき 旅寝の床ぞもの憂き 旅寝の床ぞもの憂き
「国立能楽堂ショーケース」は、能にあまり馴染みのない方々に興味をもってもらうべく企画された、能と狂言をセットにして2時間ほどのプログラムです。これに「安達原」が選ばれたのは、とても素晴らしいことだったように思います。
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