南の四川[しせん]の渡し場に たそがれ時がやってくりゃ
家路を急ぐ人たちが 先を争い騒がしい
野中の寺から清らかに 間近に聞こえる鐘の声
岸辺の村ははるけくて 灯る漁火[いさりび]点々と……
空行く雁を見ていると 故郷の便り恋しくて
猿の鳴き声聞いてると 涙の痕[あと]にまた涙
遠く万里の我が旅路 小舟浮かべるこんな夜
秋の明月仰いでも たたえる言葉が浮かばない
ある饒舌館長ファンからお聞きしたところによると、鳥居清光女史がお亡くなりになった現在跡継ぎがいないため、女史の描いた絵看板を再利用しているそうです。これは役者絵的要素が少ないからこそ可能なのです。毎年夏祭りで繰り返し飾る絵金芝居絵屏風も、役者絵的要素はむしろ邪魔になったことでしょ...
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