価無き宝といふとも一杯の濁れる酒にあに益[ま]さめやも
夜光る玉といふとも酒飲みて情[こころ]をやるにあに若[し]かめやも
世のなかの遊びの道にすすしくは酔泣[えいなき]するにあるべくあるらし
この世にし楽しくあらば来[こ]む生[よ]には虫に鳥にもわれはなりなむ
生ける者つひにも死ぬるものにあればこの世なる間[ま]は楽しくをあらな
黙然[もだ]をりて賢[さか]しらするは酒飲みて酔泣[えいなき]するになほ若かずけり
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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