2020年2月20日木曜日

静嘉堂文庫美術館WSと徳川景山の詩4


それでは斉昭――漢詩の作者としては「景山」の方がふさわしいと思いますが、その「弘道館に梅花を賞す」を、またまた僕の戯訳で紹介することにしましょう。渡部さんによると、僕が「学問の木」と訳した三句目の「好文」とは「好文木」の略で、梅の別名ともなっています。それは「帝が学問に親しめば梅が開き、学問をやめると開かなかった」という、中国・晋の武帝にまつわる故事によるところだそうです。我が庭の梅が今年も開いたのは、まだ僕が研究を止めていない証拠かな(笑)

  千本もの梅 藩校の 弘道館に植えられて
  今を盛りと咲いている 清き香りが馥郁と……
  学問の木とはいうけれど 武威の厳しさ兼ね備え
  花を開かせ真っ先に 独占する春 雪のなか

0 件のコメント:

コメントを投稿

富士山世界遺産センター「日本三霊山の砂防」5

さらに「逢へらくは玉の緒しけや恋ふらくは富士の高嶺に降る雪なすも」というバージョンもあるそうです。つまり「あの子と逢う間の短さは玉の緒ほどにも及ばないのに、別れて恋しいことは、富士の高嶺に降る雪のように絶え間ないよ」となりますが、これじゃ~本展示とまったく関係なき一首になってしま...