今は亡きウェン・フォン先生とメアリー・バークさん、そして再会した村瀬実恵子さんとジュリア・ミーチさんが、みな44年前のニューヨーク旅行を思い出させてくれたのです。今回の「源氏絵展」シンポジウムが、センチメンタル・ジャーニーみたいだったと初めに書いたのは、このような理由によるところなのです。
先の「渓山無尽」は1953年にウェン・フォン先生がお書きになったものであるというキャプションが脇についていました。この額と展示は、去年お亡くなりになった先生を顕彰し偲ぶものでもあるように感じられました。
僕の興味をもっとも引いたのは、”The Famous Landscape”と題される210室に展示されていた胡玉昆の「金陵勝景図」でした。「天闕」から「石城」までの金陵真景図とでもいうべき全12図、すばらしい出来映えです。どれでもいいから、一図ほしいなぁと思ったことでした(笑)
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