『奇想の系譜』が出版されてから半世紀、この間に、これら6人の画家は奇想でなくなり、アヴァンギャルドでなくなり、傍流でなくなりました。江戸絵画の主流派に、バージョンアップされたのです。その火付け役こそ辻惟雄さんとされていますが、僕的にいえば、辻惟雄さんは放火魔です(笑)
いまや古典的名著となり、文庫本にも収められた『奇想の系譜』の集大成を目指すとともに、新しく禅画の白隠慧鶴と江戸琳派の鈴木其一を加え、昭和・平成の次に訪れる新時代の<奇想の系譜>を楽しんでもらうべく企画されたのが、この「奇想の系譜展 江戸絵画のミラクルワールド」です。
もちろん辻惟雄さんが特別顧問を買って出てくれましたし、監修は辻さんの弟子で、いまや美術ファンで知らない人はモグリとされ、また最近は「初老耽美派」としてデビューした山下裕二さんです。現在の江戸絵画ブーム、いや、日本美術ブームを象徴する、絶対見逃せない特別展です!!
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