2018年8月21日火曜日

サントリー美術館「琉球」2


「生活の中の美」をテーマとしてきたサントリー美術館では、紅型や琉球漆器がコレクションの重要な一ジャンルを形成してきました。これを中心に、160件もの作品を集めた大琉球展です。その趣旨を知るために、カタログの「ごあいさつ」から一部を引用しておくことにしましょう。

本展覧会では、鮮やかな紅型に代表される染織や、中国・日本から刺激を受けて描かれた琉球の絵画、きらびやかな漆芸作品を中心に、琉球王国の美をご紹介します。現在に守り伝えられた優品が集う貴重な機会であり、なかでも首里王府を治めた尚家に継承された「国宝 琉球王国尚家関係資料」は必見です。……東アジアの美を結び、新たに独自の美としてひらいた琉球の美術は、文化の多様性や新鮮な魅力に満ちており、本展が時代を超えて受け継がれてきた琉球王国の耀きをご覧いただく機会となれば幸いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」7

今回は奥村土牛の傑作「醍醐」がポスターのメインイメージに選ばれ、目玉にもなっているので、とくに土牛芸術に力を入れてしゃべりました。もちろん大好きな画家でもあるからです。 遅咲きの画家といわれる土牛は、一歩一歩着実に独自の土牛様式を創り上げていきました。人の真似できない真なる創造的...