五月
彫刻施す宝玉を 玉のすだれの重石[おもし]にし
開けっ放しの入り口に 垂らす薄絹――風の道
化粧のために井戸の水 汲み上げられる清らかに
仲むつまじき鴛鴦[おしどり]が 扇の模様に織られてる
白い衣裳は雪のごと 皇宮に舞う涼しげに
雨は甘露か 乾ききる 緑の葉っぱを洗ってる
肌シースルーの長い袖 舞う手の動きそのままに……
真珠の粒か 吹き出せる 美人の汗は芳[かんば]しき
真珠の粒か 吹き出せる 美人の汗は芳[かんば]しき
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
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