泉屋博古館分館「典雅と奇想 明末清初の中国名画」(12月10日まで)
先日紹介した我が静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画」とのコラボレーション展です。僕たちは同じく明末清初の中国絵画をテーマに選び、ほぼ期を一にして特別企画展を開催し、この豊饒にして刺激的なアートを、心行くまで満喫していただこうと思って企画しました。半券割引や「ぐるっとパス」を使って、両館を回っていただければ、きっと新しい中国絵画の世界にいざなわれることでしょう。
静嘉堂展が日本目線に軸足を置くのに対し、泉屋博古館分館展は本家目線であると言ってよいかもしれません。泉屋博古館コレクションのほか、他館からの名品も加えられ、「典雅と奇想」というタイトルにふさわしい特別展に仕上げられています。
「僕の一点」は、石涛の「黄山八勝図冊」(泉屋博古館蔵)です。神が創ったとしか思えない不思議なフォルムの峰々が続く黄山――それが石涛の胸底で異常発酵を遂げています。
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