2017年9月11日月曜日

東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」1


東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」<10月9日まで>

 ボストン美術館はアメリカ・ボストンにある私立美術館です。現在のコレクション点数は約50万点、世界に冠たる美術館の一つです。1869年――日本でいえば明治2年に組織され、7年後、正式に開館の運びとなりました。

洋の東西にわたり、古代から近代に至る各ジャンルの作品を総合的に収集していますが、とくに我が国との関係浅からざる美術館としても有名ですね。アーネスト・フェノロサやチャールズ・ウェルド、ウィリアム・ビゲロー、エドワード・モースらが収集したすぐれた日本美術が、重要な一部門を占めているからです。一時期、岡倉天心が東洋部の顧問や部長をつとめていたことも忘れられません。

 僕にとっても、最も親しく交流した外国美術館なのです。1975年、山根有三先生を団長とする在米琳派調査に加えてもらってお邪魔したのが最初でした。

1982年、I.M.ペイによるウエスト・ウィングが完成したとき開催された、国際シンポジウム「日本の絵画芸術」に招待され、この美術館が誇る尾形光琳筆「松島図屏風」に関する発表を行なったことも、懐かしい思い出として残っています。このときの愉快なエピソードについては、かつて『國華清話会会報』に書いたことがありますので、いつか「饒舌館長」にアップすることにしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

今や北斎・広重とともに「風景版画の3H」とたたえられる川瀬巴水を中心とする新版画展が三菱一号館美術館で開催中です!! 19

  『國華』新版画特輯号には、その再評価をリードしてきた千葉市美術館の西山純子さんと、東京都江戸東京博物館の小山周 子さんが素晴らしい論文を寄稿しています。お二人とも新版画の誕生 に 際し 、 きわめて重要な役割を果たした 知識人 として小島烏水 こじま うすい を あげています...