「僕の一点」は渡辺始興の「木蓮棕櫚図」双幅(文化庁蔵)ですね。選んだ理由は、15年ほどまえ僕が『國華』1405号に紹介した作品だからです。とても思い出深い始興の傑作だからです。というのは、その20年以上もまえ京都に住まわれる古美術商の方から、親切にも手元にあるという情報が寄せられました。ずっと捜していた始興画です。
昭和40年代後半、山根有三先生は『琳派絵画全集』(日本経済新聞社)の編集に着手され、始興を含む「光琳派2」を昭和55年1980に出版されました。この巻の編集担当を依頼された僕は、是非この作品をと思いましたが、その所在は杳として分かりませんでした。

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