もっとも『和漢三才図会』の猩々とはずいぶん異なっています。いろんなイメージがあったんだと思いますが、ともかくも中国で考え出された怪獣の一つが猩々です。しかしこれが日本に伝わってくると、赤い長髪のかわいい子供にイメチェンしちゃったんです。
それは菊慈童とのフュージョンが起こったためだと思います。菊慈童は不老不死になるという菊の露からお酒と結びついていたので、お酒の好きな猩々と結びつきやすかったのでしょう。能謡曲「猩々」の地謡じうたいに「理りや白菊の きせ綿を暖めて 酒をいざや掬くまうよ」とあります。
これは9月9日の重陽節をたたえていますが、このお節句と菊慈童は付き物で、菊慈童のお人形を飾って言祝いだのです。もちろん男たちは人形より菊酒だったでしょうが(笑)、猩々と菊慈童はお酒を仲立ちにして混淆しやすかったんです。
0 件のコメント:
コメントを投稿