根津美術館の「牡丹猫図」には「蔵三」という印章が捺されていて、筆者が判明します。蔵三はかつて小栗宗湛と混同されていたこともあるという室町戦国時代の画家ですが、小栗派に属することは間違いないでしょう。ボストン美術館所蔵の蔵三筆「瀟湘八景図屏風」は、日本に残っていたらきっと重要文化財に指定されていたと思います。
今回、根津美術館の企画展「唐絵 中国絵画と日本中世の水墨画」展により、室町水墨画には江戸絵画にチョッと欠けている幽玄なる魅力というか、奥の深さがあることを改めて思い知りました。もし僕が室町水墨画研究家になっていたら、この幽玄なる魅力を真摯に研究し、重厚な論文にまとめ、井上ひさしにならって「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」お伝えすることもできたのになぁと思いつつ、会場を後にしたことでした。
ヤジ「しょせん饒舌館長に、奥の深い室町水墨画の研究は無理じゃないの? ちょっとハードルが高いんじゃないの?」
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