その結果、蜂須賀家と政治的に重要な関係に結ばれていた讃岐高松藩主・松平家への贈答用として制作された可能性に到達したのです。とくに制作された明和8年は、蘭癖大名として有名で、蜂須賀家の危機を救ってくれた高松藩5代藩主・松平頼恭よりたかの還暦に当たっていました。
実際は薬箪笥が完成する4ヶ月前に、頼恭は幽明界を異にしてしまいます。それゆえにこそ、薬箪笥は蜂須賀家に留め置かれたのでしょうが、頼恭の還暦祝いであったことはほぼ実証されたといってよいでしょう。詳細を知りたい方は、『國華』1546号の永田論文か、カタログをご覧ください。元國華編輯委員としては、もちろん前者をおススメしますが(笑)、今やその要旨だけは「國華 note」でネット検索をかければ、簡単に読むことができます。
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