2024年10月28日月曜日

サントリー美術館「英一蝶」15

 

承教寺は正安元年(1299)、一乗院日調によって開かれた日蓮宗の寺院です。現在、承教寺本堂の前には「北窓翁一蝶墳」と正面に彫られた墓石が建っています。背面の銘によれば、もとの墓が安政2(1855)の江戸大地震によって壊れたので、明治6(1873)6世の孫にあたる英一蜻が旧様を模して再建したものだそうです。

 ところが日蓮宗4大本山の一つである大田区池上の本門寺にも、一蝶のお墓があります。正面に一蝶の法号「英受院一蝶日意居士」と没年月日のほか、女性3人の法号と没年月日が彫られています。これは明治45年(1912)市区改正条例のため、承教寺より2代以下の墓をここへ移したとき、英一蜻が新たに造ったもので、その旨が墓石右側面に刻されています。かつて調査した日のことが、懐かしく思い出されるのです。


0 件のコメント:

コメントを投稿

オチャケならぬお茶が大好きな方々に絶対おススメの「出光美術館蔵 茶道具名品展」が大倉集古館で開かれています!! 12

  それだけではありません。 それを我が国で幽玄なる芸能に昇華した能謡曲「項羽」 に、 より一層 注意を注ぎたい心持ちになってきたのです。その意味からも、先の『能狂言事典』に「異国の英雄を主人公にし、後ジテ・ツレにいくぶんかのエキゾティシズムを感じさせるが、構想は多分に日本的で、...