2024年4月21日日曜日

出光美術館・門司「茶の湯の意匠」

 

出光美術館・門司「茶の湯の意匠――春から夏へ」<623日まで>

 茶道具にうつる意匠を通して、春から夏への移り行きを感じていただこうという企画展です。「僕の一点」は相阿弥の「山水図」――図上に34歳で没した五山僧・彦龍周興が七言絶句の賛を寄せています。オープニングの夜、銘酒「池亀」を堪能したあと、ホテルに帰ってさっそく戯訳を作ってみました。翌日は宗像大社に参拝、田心姫命たごりひめのみことと、去年歳暮急逝された出光昭介前館長にこの戯訳を捧げたことでした。

  衡・恒・泰・華の四山が 東西南北 守ってる

  他にも名山ありますが 最も廬山が尊貴なり

  峰より落つる大滝の 前に数本 生える松

  かつて李白が住んでいた 岩屋の跡も描かれてる

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