2024年2月14日水曜日

東京国立博物館「本阿弥光悦の大宇宙」1

 

東京国立博物館「本阿弥光悦の大宇宙 始めようか、天才観測。」<310日まで>

 日本のレオナルド・ダ・ヴィンチとたたえられる本阿弥光悦の大展覧会です。もっとも「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を持ち出すと、すぐツッコミを入れる方がいらっしゃりそうですから、今風に天才的アート・ディレクターと言い換えることにしましょう。しかし「天才的」にも即ツッコミが入るかな() 

琳派展では最初に必ず登場しますが、光悦にだけスポットライトを当てた展覧会は、2013年秋、五島美術館で開かれた特別展「光悦――桃山の古典――」以来のことでしょう。このときは僕も講演をやらせてもらいましたが、10年前はまだ「口演」なんて自称していませんでした()

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京国立博物館「江戸☆大奥」7

  そして明治 20 年代を迎えると、早くも富国強兵による近代化に成功した自国に、多くの国民が自信と矜持を抱くようになりました。それと日清戦争がまったく無関係であるはずはありません。 そうなると旧弊としてあれほど否定したはずの江戸時代を、誇るべき歴史の 1 ページとしてながめ...