薩都刺「遊西湖 六首」3
黒いたてがみ栗毛駒 落花の泥濘ぬかるみ踏んでゆく
如月きさらぎみぎわの高殿に 降ってた春雨やがて止み
その雨集めて満々と 市中流れる川――夜明け
呉国の妓女がほとんどの 小舟にゃ乗っているそうな
立派な男 おのこ の人生の 出会いはみんな時の運 一時は浮かびまた沈む いにしえからの繰り返し 出世と蹉跌 さてつ が生涯に あること嘆くも甲斐なからん 親しき友と再会の 約束できぬ恨めしさ 緑の川と青い山――越えて彼方の我が友よ !! はるか遠くのその顔が ...
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