薩都刺「遊西湖 六首」3
黒いたてがみ栗毛駒 落花の泥濘ぬかるみ踏んでゆく
如月きさらぎみぎわの高殿に 降ってた春雨やがて止み
その雨集めて満々と 市中流れる川――夜明け
呉国の妓女がほとんどの 小舟にゃ乗っているそうな
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