2023年11月13日月曜日

サンリツ服部美術館「琳派」6

しかし、残っている写真から見ると、光琳の直筆であることは疑いないであろう。しかも、西本願寺が登場する点で非常に興味深い。光琳が夢のなかで西本願寺を訪れることになったのは、しばしば訪ねていたためであったにちがいない。

光琳程度の技量では、現在国宝となっているような能舞台で演じることはできなかったかもしれないが、少なくとも、鑑賞に出かけていたことは、先の『二条家内々御番所日次記』の記事が語ってくれているのである。


 

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