李白「少年行」
長安・五陵のかぶき者 西の市場の歓楽街
白馬に置いた銀の鞍くら またがり春風 切って行きゃ
落花も馬蹄にしだかれる 今日は何処いずこへ洒落込むの?
笑い声上げにぎやかに 胡姫こきの酌する酒場へと……
前に紹介した串田久治・諸田龍美さんの『漢詩酔談』(大修館書店 2015年)にも、すごくいい戯訳があります。とくに「笑って入ったその先は 異国娘のバーの中」という結句には脱帽ですが、僕は李白の「胡姫」をそのまま生かすことにしました。
この『國華』 1194 号に載る、平田寛先生の國華賞受賞記念講演録「日本仏画の美しさ」にも深く心を動かされます。その感動的な〆の一節を、引用せずにはいられません。 人類の絵画史において、ミケランジェロ絵画の強壮なドラマや宋代水墨山水画のゆるぎない真実を、ひとはすべて偉とす...
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