仁科さんは俳人・宝井其角を登場させて、じつに愉快な推論を展開しています。その一つが其角の「頬摺やおもはぬ人に虫屋迄」という難解句の解釈です。詳細は『<生類憐みの令>の真実』をお読みいただくとして、「生類憐みの令と関連づけ、深読みして虫屋の句を解釈」した仁科さんは次のように結論を下しています。
其角は生類憐みの令に批判的だったが、あからさまに批判すれば、捕まってしまう。だからといって黙っていたら胸のつかえがおりない。いきおい生類憐みがらみの句はわかる人にしかわからない難解な句になる。
「少年行」は 伝統的な歌謡の題名を継承する 擬古楽府 ぎこがふ 、王維や李白の詩がよく知られていますが、この「詩哥写真鏡」のもとになったのは、同じく唐の詩人・崔国輔 さいこくほ の「 長楽少年行」です。『唐詩選』に選ばれていますから、当時の知識人はみな馴染んでいた 唐詩でした...
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