仁科さんは俳人・宝井其角を登場させて、じつに愉快な推論を展開しています。その一つが其角の「頬摺やおもはぬ人に虫屋迄」という難解句の解釈です。詳細は『<生類憐みの令>の真実』をお読みいただくとして、「生類憐みの令と関連づけ、深読みして虫屋の句を解釈」した仁科さんは次のように結論を下しています。
其角は生類憐みの令に批判的だったが、あからさまに批判すれば、捕まってしまう。だからといって黙っていたら胸のつかえがおりない。いきおい生類憐みがらみの句はわかる人にしかわからない難解な句になる。
現代最高の和歌研究者 ・久保田淳さん渾身の一書がまた世に出ました!! 「日本人をとらえる百の歌の宴」(コシマキ)です!! 文庫本とはいえ532頁――ハナから通読はあきらめて、好きな一首から拾い読みして いくのがおススメです。近世の四大注釈書を駆使した 久保田さんの...
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