近年、浦上玉堂についての研究状況が大きく変化したことは近世絵画研究者の間で共通の認識であろう。展覧会としては、2006年に岡山県立美術館・千葉市美術館において行なわれた「浦上玉堂」展……(以下略)。
それに伴って研究も進んできたのだが、こうした動向をもたらした中心の一つとして岡山県立美術館の守安収氏らが発起人となって始まった『浦上家史』編纂委員会の活動が挙げられる。2013年、本格的に始動したが、書籍の刊行のみならず、「玉堂清韻社」という会を組織し、会報を刊行、展覧会・シンポジウムなどの企画にもコミットした。
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