彫師たちは私自身よりも偉大な芸術家であり、画家と同じように、技術の伝統を受け継いだ家系の出身である。……多色木版画は音楽のようなものだ。画家、彫師、摺師の間のハーモニーがなければ、すばらしい絵を作り出すことができない。
僕がジャクレーを究極のジャポニスムというのは、以上の意味なんです。箇条書きにすれば、①日本を含めた外国に強いあこがれをもっていた、②実際に日本で創作しそこで一生を終えた、③浮世絵の伝統的な彫り、摺りの技法を直接的に摂取したという3か条になります。
とくに応永年間、熱狂的 に愛好されたので、応永詩画軸 などと呼ばれることもあります。 詩画軸のことを勉強するときには、必ず『禅林画賛 中世水墨画を読む』 ( 毎日新聞社 ) という本を手元に置かなければなりません。そして監修者である島田修二郎先生の論文「室町時代の詩画軸につい...
0 件のコメント:
コメントを投稿