款記には呂廷振、つまり明代最高の花鳥画家・呂紀りょきにならったとありますが、普通僕たちがイメージする呂紀画とはずいぶん異なっています。呂紀の代表作に、東京国立博物館が所蔵する「四季花鳥図」四幅対があります。静嘉堂文庫美術館にも、伝称作品ですが、とてもすぐれた「花鳥図」があります。しかし、これらと共通する要素は多くありません。むしろ、先にあげた「涼月蒲柳図」のもとになった陳淳を想定すべきだと思います。
ヤジ「本人が呂紀にならったと言っているのに、オマエが勝手に変えたりするんじゃない!!」
一方、出光美術館も中国・明時代を中心に、皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。 日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して 100 周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮...
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