「僕の一点」は円山応挙の「懸崖飛泉図屏風」ですね。京都の個人宅でこの屏風をはじめて見て感を深くしたのは、2000年12月18日のことでしたが、相前後してプライス・コレクションとなりました。3年後『國華』で「プライス・コレクション特輯号」が組まれることになったとき、この傑作はぜひ僕に紹介させてほしいと、主幹の辻惟雄さんにお願いしたのでした。
いま『國華』1290号を書架から引っ張り出してきて、ながめながらこの「饒舌館長ブログ」を書いています。
ところが清水亮佑 りょうすけ さんという若い研究者が、「狩野孝信筆《唐人物・花鳥図座屏》(高台寺蔵)についての研究」という素晴らしい論文を、『成城美学美術史』 31 号に発表されたんです。今年 3 月に発刊されたばかり、ホヤホヤの大学紀要です。早速読んでみると、「老子・尹喜図...
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